壬生医院

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皮膚科

Dermatology

代表的な疾患

ニキビ

主に思春期の顔面、前胸部、上背部にある毛穴に皮脂が貯留してできます。

皮膚の角化異常や皮脂によって毛穴の表面が詰まることが原因です。皮脂の分泌には男性ホルモンが関与しています。女性も副腎から男性ホルモンが分泌しているので、同じように、にきびが出来ます。

炎症には挫創桿菌(にきび桿菌)が関係しています。この菌は皮脂を好み、酸素の少ない閉鎖された場所を好みます。治療を早めに開始することでニキビ跡を残さないようにします。

アトピー性皮膚炎

かゆみの強い慢性の湿疹で、憎悪や軽快を繰り返します。多くの場合、アトピー素因(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎などを生じやすい体質)をもつ人に生じます。

主に小児期に発症し、成人では軽快することが多いのですが、成人になって再発したり、重症になることもあります。多くは環境中のダニや食べ物などの成分がアレルゲン(アレルギーの原因物質)となり、それらに対する免疫グロブリンE(IgE)抗体がつくられて、皮膚にアレルギー性の炎症を起こします。

症状は年齢によって異なります。幼小児期は首や四肢の関節部などに乾燥性の病変がみられ、思春期や成人になると全身、とくに顔面、首、胸背部などに紅斑や丘疹(ぶつぶつした隆起)などの症状が強くみられます。ざらざらした黒ずんだ乾燥肌(アトピー皮膚)のことが多く、かゆみが強いためにかき傷がみられます。

治療としては、皮膚のかさつきを抑える目的で白色ワセリンや尿素などを含んだ保湿剤を、炎症を抑える目的でステロイド軟膏を使います。内服薬では抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を服用します。

帯状疱疹

水痘・帯状疱疹ウィルスによる皮膚の病気で、帯状疱疹は水痘になった人に起こります。

初めの感染時にウィルスは神経に潜伏し、その後体調不良や免疫力低下などで再活性化します。発疹がでる1週間前より神経痛に似た痛みが生じます。その後神経に沿って虫刺されのような発疹ができ、水膨れとなります。なかには治療後も疼痛が続く帯状疱疹後神経痛を残す人もいます。

治療は抗ウィルス薬の内服が一般的です。疼痛治療では、非ステロイド系消炎鎮痛薬、副腎皮質ステロイド、ビタミンB12の内服を同時に行い、痛みが強い場合は神経ブロックを行います。

水いぼ

水いぼは伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)といい、軟属腫ウィルスの感染症です。低年齢の子どもにみられ、かゆみを伴うことは少なくありません。プールでよく感染しますが、水から感染するというよりは、皮膚の接触やビート板の共有が感染の原因とされています。

水いぼ自体は害はなく長期間放置していても何ら問題はありませんが、保育園や幼稚園などでは水いぼがあるとプールに入れてもらえないことが多いことや、水いぼ周囲に痒みの強い湿疹ができることがありその場合は治療をする必要があります。

治療はカップ状のピンセットで1つずつつまんで内容物を出す方法が一般的です。

いぼ

いぼはヒト乳頭ウィルスというウィルスの感染症です。

はじめは肌色の小さく盛り上がった皮疹ですが、大きくなると少しザラザラしたドーム状の盛り上がりとなります。さらに時間がたつと体のあちらこちらにうつってきます。

いぼの治療は早めに越したことはありません。時間がたつと大きくなったり、周囲や他の部位に手指などを介してうつっていきますので、1個見つけたら決していじったりせず、早めに治療を受けましょう。治療は液体窒素療法で、比較的安全で、最も一般的な治療法です。

顔・首のいぼ

顔いぼは青年性扁平疣贅、老人性疣贅(脂漏性角化症)がよく見られます。

首いぼは中年以降に多く発生することが多いですが摩擦や遺伝的な関係もあると言われています。治療は液体窒素療法やはさみでの切除があります。

タコ・魚の目

タコや魚の目は、足の裏などの皮膚の同じ部位に繰り返し圧迫や摩擦が加わることにより皮膚の表面の角質が固くなった状態です。

魚の目は固くなった皮膚の中央に芯ができ、痛みを伴うようになります。タコや魚の目ができる原因として靴が合わなかったり、靴底が薄かったり、ヒールの高い靴でもタコや魚の目ができやすくなります。

タコや魚の目の原因である同じ部位への繰り返しの刺激は足の形、不適切な靴、生活習慣が原因で生じるため原因を可能な限り除去することが最も重要です。

治療は固くなった部分を削ります。ご自身で削ると皮膚を傷つけたり、実は魚の目ではなくウィルス性のいぼであったりすることもあるので、まずはご相談ください。